ハートのボタンのポーチ

夜がふけて行く しずかに
今日一日 思いかえして見る

素敵なことなんて 無かったはず
なのに とってもうれしいことが あったのよ

赤いレンガの テーブルに
並んでた ハートのネックレス

あなたが 買ってくれたのに
無くしてた それが 今わたしの胸に

ボタンがとれて とまらなくなった
小さなポーチ 

すぐに直そうと 思っていたけれど
しまいこんじゃって 忘れていた

ハートのネックレスは 
ポーチの中に 眠ってた ごめんなさいね


パジャマのボタンを 二つはずして
ハートが赤く 肌を飾ってる

あの時わたしは 髪を束ねて
ポニーテールで あなたに纏わりついていた

あなた わたしの髪を 引っ張って
ふざけている わたしに こう言った

「すこしは おしとやかに ふるまってみろよ」
わたし 舌を出して 答えた

赤いレンガの 大きなテーブルが
とっても 気になって

お店の前で 立ち止まっていた
わたしの顔を のぞきこんで

ハートのネックレスを 手にとって
ほっぺに キスをしてくれた あなた

ボタンがとれて とまらなく なったのに
わたしの 宝物を 守ってくれた

小さなポーチを 抱きしめて
きっと つけてあげるわ 約束するわ

赤いハートのボタン
いつまでも 大切にするわ


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